卒業したら何になる? 民間企業に就職する

阿部 真也((株)横浜新都市センター)中根 大貴(TIS(株))吉野 勝((株)島忠)細野 涼太((株)ゆうちょ銀行)鈴木 純平((株)東邦銀行)平山 友梨香((株)AGS)畠澤 敬子((株)小松製作所)甫坂 茂行((株)ソリトンシステムズ)

大学卒業者のうち最も多い就職先は民間企業。民間企業と一口に言っても会社により、業種によりその仕事内容はさまざまです。ほんの一部ですが先輩からのメッセージです。

阿部 真也((株)横浜新都市センター)

(株)横浜新都市センター
阿部 真也(2016年3月梅村ゼミ卒業)

大学でコミュニケーション力を高めよう

私は卒業後、横浜駅東口のショッピングセンターや商業ビルを管理・運営し、横浜の街づくりの一翼を担う企業に就職することになりました。
私が、進路を決めたきっかけは3年次のゼミでした。地域活性化や公共経営について研究する梅村ゼミを選択しました。ゼミでは、教室で行われる輪読などの学習と共にフィールドワークを重視していました。例えば、長野県伊那市での夏季合宿では、JA直売所のリニューアル案をグループワーク・政策提案、茅ヶ崎市の政策コンテストへの参加、他大学との合同研究、工場視察、経営者の講演など大変多忙なゼミ活動でしたが、主体的に行動することの面白さを発見しました。特に、研究を進めていく中で商業施設の衰退はまちの衰退に繋がるということが分かり、商業施設の管理・運営を通して地域を盛り上げたいという想いが芽生え、現在の就職先を探すきっかけとなりました。これからも、大学で培ったフィールドワークの手法で、お客様の声・商店の声・まちの声を聞き、もっと多くの方に訪れていただけるまちとなるよう努力していく覚悟でいます。
私は文教大学で人に恵まれ素晴らしい4年間を過ごしました。良き友、導いてくれる先輩、慕ってくれる後輩、尊敬すべき師、たくさんのご縁がありました。後輩の皆さん、一生付き合える仲間と一生忘れられない経験を是非して欲しいと思います。

中根 大貴(TIS(株))

TIS(株)
中根 大貴(2015年3月根本ゼミ卒業)

大学の学びで世界が変わりました

私は大学で「オペレーションズ・リサーチ(OR)」と出会い、世界が変わりました。あまり勉強が好きでなかったタイプの私が、この学問を通し学ぶことの楽しさ・面白さを実感しました。ORは問題解決を支援する学問です。世の中の諸問題を数理的に捉え、適切な手法を適用し解決策を提案していくものです。私はこのORを学ぶ根本研究室に所属しました。3年時には課題解決型ビジネスコンテストに挑戦し、物流会社の営業所の配置を数理的に見直し最適な配置を導出し提案しました。この提案はプレゼンや論文が高く評価され、最優秀賞を受賞することができました。また4年時には選挙において地域のつながりに着目した投票区割の導出法と評価法をテーマにした卒業論文を完成させました。私はこうした実務的な研究に取り組みながら問題解決の魅力や面白さを感じとることができました。その延長線上で、広く社会にソリューションを提案提供するIT業界への就職を決意しました。
文教大学には多くの学問が準備されています。ぜひその中から自分の興味のある学問を見つけ出し、学ぶことの楽しさを感じてください。経営学部は「人間尊重の経営」を目指しています。そのためには多くの知識や考え方が必要です。大学4年間というのは長いようであっという間です。自分の狭い世界に引きこもらず、アンテナを高く張り外に目を向けて、多くの価値観を共有してください。

吉野 勝((株)島忠)

(株)島忠
吉野 勝(2014年3月金ゼミ卒業)

常に目的意識を持とう

私は吹奏楽部活動などをとおし良き友人に恵まれ、充実した大学生活を過ごすことができました。吹奏楽部ではサックスを担当し、3年次にはパート・リーダーを務めました。定期演奏会の直前はほぼ毎日練習があるハードなサークル活動でしたが、吹奏楽コンクール東関東大会に2回出場するなど努力が報われ、仲間とともに大きな達成感を味わうことができました。
次に大学4年間で大きな出来事は、やはり東日本大震災です。自動車学校を卒業し運転免許証を手にした日に大震災にあい、2時間歩いて自宅に帰りました。その後の一連の様々な出来事をとおし、今まで自分が親に甘えて何もしてこなかったことを強く自覚し反省しました。そこで、「これからは少しでも自立したい」と思い、その年の夏からホームセンターでアルバイトを始めました。
大学ではマーケティングのゼミに所属し、ゼミ活動の一環として文化祭でチヂミを販売しました。自分達で予算やメニューを決め、客層や売れ筋商品のチェック等を行いながらの販売活動は机上の理論を実体験として理解することができました。さらに、ホームセンターでのアルバイトで経験した仕入・販売・接客は、接客の難しさや人と接する楽しさをより深く学ぶことができました。このアルバイトがきっかけで小売業への就職を強く意識するようになり、ホームセンター業界に的を絞った就職活動を行いました。その結果、東京証券取引所一部上場の数社から内定を頂くことができました。
就職活動では「早くから準備すること」が大切です。業界研究や就職試験(SPI)対策などに早く着手することをお勧めします。4年間は長いようで短いものです。なにごとにたいしても常に目的意識を持つことを心がけ、自分の進むべき道をじっくり考えてください。そして、余裕をもって希望通りの道へ進めるよう頑張ってください。

細野 涼太((株)ゆうちょ銀行)

(株)ゆうちょ銀行
細野 涼太(2014年3月鈴木ゼミ卒業)

今までに無い発見や出会いを大切に

文教大学で経営とファイナンスについて学んだことで私のやりたいことが決まりました。学んでいく中で銀行が世の中の余っている資金を預金として集め、それを資金需要のある企業などに貸し出すことで経済活動を活性化させるという重要な役割をしていることを知りました。そこから金融業界で働きたいという思いが強くなり、金融業界を目指しました。
ゆうちょ銀行を志望すると決めた理由は、私の就職活動でのポイントである「自己成長できるかどうか」「経営が安定しているかどうか」という点にあてはまっているからです。また、福利厚生がしっかりとしており仕事とプライベートが一緒にならず、オンとオフの切り替えができると思い就職を志すことにしました。
入行後はお客様に「ゆうちょ銀行」だから利用していただくのではなく、「ゆうちょ銀行の細野さんがいる」から利用したいと思って頂ける接客をしていきたいと考えています。そのためにコミュニケーション能力に磨きをかけて、金融に関する多くの知識を身に付けていきたいと考えています。
大学はただ勉強をするだけの場ではありません。今までに無い発見や出会いがあります。大学生活を充実させ楽しんでください。

鈴木 純平((株)東邦銀行)

(株)東邦銀行
鈴木 純平(2014年3月鈴木ゼミ卒)

志望動機を深く考えよう

私は大学で4年間、主に会計分野と経営学を中心に勉強してきました。3年次からのゼミでは金融の勉強をしました。就職活動では、最初自分が何をしたいかが固まっていなかったため、なかなか上手くいきませんでした。正直どこの企業でもいいという中途半端な思いがあり、失敗の連続でした。
しかし、ゼミで学んだ金融の知識を活かせる企業に就職したいと考え直し、証券会社や地方の信用金庫、銀行などに絞った就職活動を続けました。最終的にはゼミで勉強したことを活かしたい、地元で就職したいという思いから、地方銀行に就職を決めました。たくさん悩み、たくさん失敗しながらも、納得のいく結果を得ることができました。
私が就職活動を通して学んだことを後輩の皆さんにアドバイスするとしたら、徹底した自己分析を行うことと志望動機を深く考えることです。就職活動は自分を見つめ直す絶好の機会です。自己分析をとおして自分が将来どうありたいかを明確にすることが肝心です。志望動機は最初のうちは何でもいいと思います。ただ、なぜそう思ったのか「なぜ?どうして?」を繰り返し自分に問うことが必要です。最終的に自分だけのしっかりとした志望動機になれば、面接で何を聞かれてもそれを軸に自信を持って答えることができます。

平山 友梨香((株)AGS)

(株)AGS
平山 友梨香(2013年3月根本ゼミ卒業)

組織や人に合ったシステムを作りたい

大学卒業後に就職する際には、企業経営とIT技術は切り離せないものとなっていると考え、高校生のときからITと経営を学びたいと思っていました。そのため大学ではITに関する講義を中心に経営について学びました。数多く受けた講義の中でオペレーションズ・リサーチという技法が、幅広く私たちの生活の見えないところに浸透していると知って興味を持ち、関連している講義を多く受け3年次にオペレーションズ・リサーチに関するゼミを選択しました。
進路を考える上で、モノづくりがしたいという強い思いがあり、Webサイト制作などをしている企業に3年次に約6ヶ月間のインターンシップを行うなどして卒業後の進路について深く考えました。インターンシップの体験から、利用者はITで「こんなことがしたい」という思いがあっても、具体的・技術的にどうしたらいいのか分からないのではないか、ならば私がそれを実現できるモノを作っていきたいと思い、システムエンジニアという職業を選びました。今後はただシステムを作るだけでなく、組織や人に合ったシステムを提案して作れるようになりたいと考えています。そのため常に勉強し続け、深い知識を得ていきたいと考えています。

畠澤 敬子((株)小松製作所)

(株)小松製作所
畠澤 敬子(2012年3月志村ゼミ卒業)

経営と情報を学んだことで、社会に踏み出す自信が生まれた

高校生のときに事務のアルバイトをしていたのですが、パソコンと会計の知識がなかったためになかなか上手く仕事ができなくて。2つのスキルの重要性を知って、大学では「管理会計」と「パソコン」の両方を学びたいと思うようになりました。大学に入ってからは簿記やビジネス会計の資格にも挑戦。ファイナンシャル・プランナーの勉強も行いました。
大学の授業では会計や金融だけでなく、情報技術についても学べるので興味がどんどん広がっていきました。最初はワードやエクセルのスキルを身につけたいと思っていたのですが、次第にインターネットがどういう仕組みで成り立っているのかなどの専門的な知識も自分から勉強するようになっていったんです。幅広い分野の知識、そして社会に役立つスキルや資格を学んだことで、企業のなかでプロとして活躍する自信も生まれました。就職活動では、人事の方にも経営と情報の両方の知識を持っていることが高く評価されて。取得した資格についてもたくさんの質問を受けました。文教大学の授業には、実践的で社会に役立つ内容のものが多い。ここでの学びは、私の大きな財産になりました。

甫坂 茂行((株)ソリトンシステムズ)

(株)ソリトンシステムズ
甫坂 茂行(2007年3月根本ゼミ卒業)

大学でコミュニケーション力を高めよう

私は現在、株式会社ソリトンシステムズというITセキュリティ製品を開発・販売する企業で営業として働いています。また、大学時代に力を入れた“演劇”は今でも続けており、年に1回公演を行っています。
今の私の生活スタイルは、大学時代が基盤になっていると言っても過言ではないと思います。大学では、まさに今の社会に必要な“情報”という観点で、様々なことを学ぶことができました。普段当たり前のように触れていた環境ですが、その最先端の環境は社会に出て即戦力になったと実感しています。大学で学んだことはそれだけではなく、“演劇”というみんなで力を合わせて、一つの目標に向かうことの楽しさや難しさを学ぶことができました。社会に出るともちろん知識やスキルも必要ですが、やはりコミュニケーション力が求められます。私は、大学でいろいろな人に出会い、コミュニケーション力を高められたことで今の自分があると思っています。大学は、様々な人、もの、環境に出会うことができる場所だと思います。ただ、自分からアクションを起こさないと、あっという間に過ぎてしまう場所でもあります。是非、この素晴らしい環境を活用し尽くすような学生生活を送ってください。